こんにちは。介護士のyooshです。
今回は、まず結論から。
『介護業界に来た人をたんなる頭数として採用するのではなく、その人の得意を利用しまくってやろう』
てことで書いていこうと思います。
『人手不足』って、介護業界が常態的に抱える問題ですよね。
うちの職場もマジで、職員がめっちゃ辞めていきます。
慢性的に人手不足なので、介護業界は採用の基準が結構低かったりします。
『来るもの拒まず』的な発想です。
ほんとに現場に人が足りてないので、この気持ちはわかります。
でも、結果どうなるかというと
『この人ちょっとな~(゜-゜)』的な人も来ます。
(大事なポイントですが、『この人ちょっとな~(゜-゜)』的な人は、その人自身の能力が低いという意味ではなく、『その職場で、他の人が期待する結果を要領よく出すのは難しそう』というだけの意味です)
採用の基準が低いので、その数も結構多いんじゃないかと思います。
当たり前かもしれませんが、元々いる職員は、新しい職員に対して
『素直に、要領よく、手早く』仕事をすることを期待します。
介護、事務仕事、コミュニケーション等々、多岐にわたって期待されるわけです。
で、『この人ちょっとな~(゜-゜)』的な職員はそれができないので、『うーん(゜-゜)』と思われます。
『うーん(゜-゜)』人材になると、その職員への風当たりは強くなっていきます。
で、新しい職員は卑屈になります。
で、恐る恐る仕事して、ミスします。
で、めっちゃ怒られます。
で、何も聞けなくなります。
で、何も行動できなくなります。
で、辞めます。
少し話が変わりますが、以前僕は自閉症の人の支援をしていました。
自閉症の人たちは、その能力が特異だったりします。
電車好きな自閉症の人で、『JRの車両の車体番号は全部覚えてます!』
けど、『一人でトイレができません(+o+)』というおじさんがいました。
自閉症はスペクトラムな障害なので、『一般の人』と『障害がある人』の境界線がわりと曖昧だったりします。
社会的に『あなたはこの社会では生きていきにくいね』的な判定がされると、『障害のある人』ということになるわけです。
なので、『持ってる能力の領域は特異だけど、社会では生きていけそうだね』的な一般の人が、介護業界の面接に来ることって結構あります。
採用の間口が広いですからね。
もうやめちゃった職員ですが、こんな人がいました。
飲み会の席、ずっとイヤホンをつけてる。
突然歌います。
突然踊ります。
会話は上司にもため口。
自分の興味のあることだけ喋る。
けど、利用者さんにめっちゃ好かれてるんです。
この職員も利用者さんにめっちゃ喋りかけるんです。
きっと、この職員もじいさん、ばあさんが好きだったんだと思います。
だって、興味ないことはやりませんから。
けど、辞めちゃったんです。
なぜか。
リーダー業務が全くうまく回せなかったからなんです。
で、周りの風当たりが強まったみたいなんです。
めっちゃもったいない。
この人の得意を回りは生かせなかったんですよね。
スムーズな業務遂行マシンとしてのみ人を見ているとこうなります。
自分には欠けている部分、できない事てめっちゃありますよね。
だから、誰かに頼ればいいですよね。
組織ってたくさん人がいるから、その分得意の数も多いはず。
誰かの得意・不得意を認めて、その得意を利用しまくる。
その分野の仕事はその人に任せる。
自分が得意なことは、自分が引き受ける。
そうすると、自分のところには自分の好きな仕事が多く舞い込んでくる。
『嫌なことは、それを好きな誰かに。好きなことは自分のところに』
これが良くないですかね??
自分が不得意なことは、他の誰かがポジティブにカバーしてくれるわけだから、めっちゃ楽だと思うんですよね。
採用する時、教育する時に、新しい職員さんの得意、知識、経験を利用しまくって、自分は楽してやろうという魂胆でやってみてはいかがでしょうか??
<前後の記事へ移動>