こんにちは。介護士のyooshです。
私は、とある高齢者施設で介護士として働いています。この仕事を始めて9カ月になります。
それまでは、6年ほど自閉症の人の支援をする仕事をしていました。
高齢者施設での業務は、突発的な出来事がかなり頻発します。
なので、一つの業務に集中して取り組むということが、結構難しかったりします。
それに輪をかけて、『人手不足』という問題がついて回ります。
私の職場でも、どんどん職員が入れ替わっています。そして、徐々にその数は減っていっています。
そのような状況の中でも、当然業務は減りません。
『介護・介助』を行うのは当然ですが、雑務も山盛りあります。
記録、掃除、片付け、イベントの企画、会議、ポスター作り、資料作り等々、、、
少ない職員で現場を回していると、本業の介護業務で手一杯になってしまって、他の雑務が後回しになってしまうことがしばしば。
特に、モノやデータの『整理』なんてほぼほぼ行われません。
その結果、必要な時にモノやデータがどこにあるのかわからなくなります。
これ、探すのにめっちゃ時間かかるんですよね。
時には、前に作ったデータをもう一回作り直したり、、、
本当にどうでもいい時間、不要な時間ができちゃいます。
『どうでもいい時間』というのは、『これやりたい!』とか『これは必要だ!』と思うことを進める時間を奪っていることになります。
どうでもいい時間を過ごすストレスと、やりたいことがやれないストレスのダブルパンチです。
けど、忙しい職員ひとりひとりの意識を変えて「整理整頓してください」なんてお願いしてもムリですよね。
「じゃ、お前がやれよ」って話になっちゃいます。
一人で全部やるのは嫌ですしね。
それなら、一人ひとりが特に意識を変えることもなく、自然と整理整頓しちゃうような『仕組み』を作るしかないですよね。
ということで、その『仕組み』を作る具体的な取り組みを実践しようと思います。
それを他の高齢者施設や、その他の職場で仕事をしている人たちに発信していきたいなあと思っています。
以前は自閉症の人の人の支援をしていたのですが、この経験で業務効率の改善にめっちゃ役に立つんですよね。
理由は自閉症の人の特徴にあります。
自閉症の人って、いわゆる一般的な人と情報のインプットが結構違うんです。
情報が整理されてないと、情報の波に飲み込まれて、その場の状況を理解できなかったりします。
その時の本人の状態にもよりますが、『情報の量』や『情報の見せ方』、『情報を出すタイミング』を間違えると、ひどく混乱することもあります。
いわゆるパニックというやつです。
なので、『提示する情報の量』や『情報の見せ方』『タイミング』なんかもかなり配慮します。
これって、業務改善の考え方にも使えると思うんですよね。
必要なところに必要な情報だけを置いておく。
例えばトイレの棚。
介護現場にいる人ならわかると思うんですけど、オムツがあったり、パットがあったり、清拭タオルがあったり、ゴム手があったり、、、
いろんなモノが入ってますよね。
今の職場は、これがぐちゃぐちゃに入ってるんですよね。
どこに何があって、何が無いのか。
これが一瞬ではわからないんです。混乱するんです。
本来考えなくていいことなのに、『一瞬でわからない』『なんか頭で考えなくてはいけない』てすごく非効率だと思うんです。
もっとクリエイティブなことに頭は使いたいものです。
けど例えば、もし『ここにはこれを置く』と決めて、更に視覚的にもわかるように、写真を貼っておくなんてことをするとします。
そしたら、何があって何がないのか、なんて一瞬でわかります。
頭を使わなくていいし、誰でもできる。恐らく初めて現場に入った人でもわかる。そしたら、これに関しては誰も教えなくていい。
この状況のほうが効率的だと思います。
ということで、『特に何も考えなくても遂行できる』が少しづつ増えていくという状況を作っていきたいと思います。
どうでもいい雑務を頭でいちいち考えながら行うのは、頭の中のメモリーも無駄遣いしてしまいます。
雑務やってたら大事な業務忘れてた、なんてことも実は結構あったりします。
課題を見つけて『仕組み』を作って改善して、発信する。
こんなことを継続して行っていきたいなーと思っています。
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