• 介護業務の裏で発生する無駄な仕事をとことん改善するための実践を発信しています

こんにちは。介護士のyooshです。

【他者の努力に依存する改善策のイメージ】

他者の努力に頼らない工夫

僕は、非効率な業務を改善しようとする時『他者の努力に過度に依存しない』ことを意識しています。

全ての改善策が絶対に『他者の努力に依存しないか』と言えば、そうではないとは思います。

けど、できるだけ『他者の努力に依存しない』ようにしています。

 

例えば、デスクの上がぐちゃぐちゃだとします。

『デスクぐちゃぐちゃ』は、必要書類やファイルを探す時間を激増させます。

この『デスクぐちゃぐちゃ』問題を解決しようとする時

『デスクの上がぐちゃぐちゃなんで、キレイにしてもらえませんか??』

と他の職員にお願いすることはありません。

他の職員が『自然と』デスクをキレイにしてしまうような『仕組み』を作ろうとします。

その仕組みが『写真』で何を入れるのかを『超明確』にしたボックスです。

(詳細記事は『ファイル群を一括整理』をご覧ください)

ファイル入れ

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、トイレの棚の中がぐちゃぐちゃだとします。

『トイレぐちゃぐちゃ』は、トイレ棚への備品補充の時に、『何があって何が無いのか』を確認するための時間を激増させます。

この『トイレの棚ぐちゃぐちゃ』問題を解決しようとする時

『トイレの棚の中がぐちゃぐちゃなんで、整理してもらえませんか??』

と他の職員にお願いすることはありません。

他の職員が『自然と』トイレの棚を整理してしまうような『仕組み』を作ろうとします。

その仕組みが『写真』で『超明確』に備品置き場が示されたトイレ棚です。

(詳細記事は『トイレ棚の整理』をご覧ください)

整理させた棚

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的には、物の置き場所を『超明確』にして『そこにしか置けない』という状況を作ることで、他の職員の『絶対そこに置く』という行動を『自然と』導くように工夫します。

壁のない高速道路

『他者の努力に依存する改善策』は

『両端に壁のない高速道路』

のようなものだと思います。

 

高速道路の使用は

『目的地到着までに要する時間を短縮する』

という素晴らしい『方法』です。

 

けど、もし高速道路の両端に壁が無かったらどうでしょうか??

おそらく、『時速200キロで走ってもいいよ』と言われても、めちゃくちゃ、本当にめちゃくちゃゆっくり走るでしょう。

だって『めっちゃ危ない』ですからね。

自分の乗っている車と、道路の端っこまでの間隔をずーっと気にしなければなりません。

少しの運転ミスで『即死』コースです。

 

『壁がない』ということで、『高速道路利用者』は『危険回避』のために『道路の端っこまでの間隔をずーっと気にする』という『努力』を強いられます。

この『努力』はとても精神を疲れさせます。

しかも『ずっと』です。

この努力を強いられるがゆえに、期待を大幅に下回る走行速度で走り続けることになります。

もしくは、高速道路の使用をやめてしまうかもしれません。

高速道路の使用は、『目的地到着までの時間を短縮する』ための良い『方法』であるのに、全く機能しなくなるわけです。

 

けど、高速道路の両端にはちゃんと『壁』があります。

この『壁』があることで、高速道路利用者は『何も考えることなく(道路の端から落ちる心配をすることなく)』『早いスピードで』『走り続ける』ことができるようになります。

努力を強いる業務改善

『努力を強いる業務改善』もそんな感じだと思います。

 

例えば『トイレの棚をずっと整理された状態に保ちたい』と目標を立てたとします。

で、僕がただ単に『トイレの棚の中、ぐちゃぐちゃなんで、備品をキレイに入れてください。お願いしますね』

と他の職員にお願いしたとします。

他には何の工夫もなしです。(高速道路でいうところの『壁なし』状態です)

他の職員も、はじめは『きちんと備品を入れなきゃ』という意識にはなるでしょう。

で、トイレの棚を見るたびに『キレイに、キレイに』と考え、『キレイにする努力』をします。

『努力してトイレの棚をきれいにする』のですね。

これは、正直めっちゃ疲れます。

 

職員も何人もいるわけですし、備品だってたくさんあります。

リハパン、オムツ、パット、清拭、トイレットペーパー、、、等々。

しかもリハパンだって、オムツだって1種類じゃないですからね。

大勢の職員が、それぞれの『キレイ基準』に従って、多々種類のある備品を片付ける。

そりゃぐちゃぐちゃになりますわ。

トイレ棚の『キレイ期待値』はめっちゃ下がりそうです。

てか、絶対下がります。

で、多分みんなきれいにするのを止めます。

(ここで高速道路を降りたわけです)

仕組み

なので、備品の置き場を『写真』で示して、『超明確』にするわけです。

これが高速道路でいうところの『両端の壁』ですね。

 

『何も考えなくても』トイレの棚の中を『自然と(勝手に)』整理してしまう『仕組み』

それが、↑の写真です。

 

この『仕組み』を使うと職員は『どこに何を置くのか』を『考える必要』も『覚えておく必要』も一切ありません。

何の努力もいらないわけです。

現在、この仕組みを導入して1カ月くらいになるかと思いますが、トイレの棚はキレイなままです。

他者の行動を『自然と』変える

業務改善案で有効なものがあれば、『やってみる』ことが必要だと思います。

で、どうせやるならそれが『継続的』である方がいいと思います。

『継続的』であるためには、『他者の努力に依存する』ことは考えないほうが良いと思います。

『努力』、特にたいしてやりたくもないことに対する『努力』は人を疲弊させます。

人は『ただ疲れること』に対しては積極的ではないと思います。

積極的でないので、ちょっとしたきっかけで止めます。

改善策はここで『無かったこと』になります、、、(゜-゜)

 

なので『仕組み』が必要なんです。

 

『仕組み』で他者の行動が『自然と』変わる。

これ、結構面白いんですよね。


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