• 介護業務の裏で発生する無駄な仕事をとことん改善するための実践を発信しています

こんにちは。介護士のyooshです。

 

【データ収集とデータ管理の重要性】

お便り作成に1時間15分!?

先日『お便りのテンプレート化』という記事を書きました。

詳細はご覧いただければありがたいのですが、簡単にまとめるとこんな感じです。

  • 僕が働いている高齢者施設では、各部署が毎月1回『〇〇便り』的な月刊紙を発行している
  •  僕が所属しているショートステイという部署でも、各職員が持ち回りで『ショート便り』というのを作成している
  • 持ち回りなので、自分の順番が年に2回ぐらい回ってくる
  • 毎回レイアウトを考えるのも、作るのもはメンドクセーなので、テンプレートを作成した

です。

 

で、今回2020年8月の『ショート便り』を僕が担当することになりました。

 

テンプレートがあるのでかなりサクサク作成できるはず。

僕がやることは、写真と文章の入れ替えのみ。

15分もあれば、出来上がるとタカをくくっていました。

 

ところがです。

結果的には1時間15分もかかってしまいました(゜_゜)

5倍です。

これはキツイ、、、(゜_゜)

時間を要した2つの理由

何故1時間も多くの時間がかかってしまったか?

これには2つの理由があります。

それは

  • 『写真利用許可データ』の管理の不備
  • 『掲載可能な写真』が少ないこと

です。

写真利用許可データの管理の不備

利用者さん(もしくはその家族)の中には、自身の写真を(施設が刊行する各種媒体に)掲載してほしくない人もいます。

なので、『写真使用同意書』(以下『同意書』)という書面で、OK or NGの意思表示をしてもらっています。

NGの利用者さんの写真はゼッタイに使用できません。

書面の内容は、エクセルの表に反映して管理しています。

その表さえ見れば、全利用者さんのOK or NGを確認できます。

 

本来は、そんな感じで管理がされているはずなんです。

けど、実際は結構『ヌケ・モレ』があります。

『同意書』の内容がエクセルの表に反映されていないということです。

その場合、各利用者さんの個人ファイルに収められている『同意書』の原本を確認する必要があります。

この個人ファイルは現場ではなく、事務所にあります。

なので、職員の動きとしては

  1. 現場から事務所へ行く
  2. キャビネットからファイルを取り出す
  3. 各種ある書類の中から、『同意書』を見つける
  4. Yes or Noを確認する
  5. メモる
  6. キャビネットにファイルを戻す
  7. (複数人の同意書の確認が必要な場合)2~6を繰り返す

です。

『メンドクセー!?』

これは、結構時間がかかるのです。

今回は、エクセルに6人の『同意書』のヌケがあったので、2~6を6回繰り返しました。

掲載可能な写真が少ない

しかも、今回『同意書』でOK or NGを確認したところ、かなり多くの利用者さんが

『NG!!』

だったんです。

 

結果どうなるか?

『(そもそも写真の絶対量が少ないにも関わらず)撮影した写真の殆どが使えない』

です。

※写真撮影は基本的にその場(レクやイベント)に居合わせた職員に委ねられます。写真を必要としている『ショート便り担当者』が撮影をすれば、必然的にもっとたくさんの写真を撮るのでしょうが、『ショート便り担当者』が必ずその場にいるとは限りません。

 

やっとの思いで『同意書』を確認したら

『撮った写真、だいたい使ったらアカンで。ザンネーン』

ということになりました。

 

ツライ、、、

 

『(ショート便り』には

  • イベント(例えば『夏祭り』)
  • レクリエーション(例えば『カラオケ大会』)
  • その他諸々(例えば『脳トレ』をしたこと)

なんかを記事にします。

その雰囲気を伝えるためには写真が必要です。

けど、使える写真が殆ど無いわけです。

急遽レクリエーション開催

で、どうしたか?

『急遽レクリエーションを開催する』

で対応しました。

  • 利用者さんにパズルをやってもらう
  • 歌集を見ながら利用者さんと歌う

の2つです。

 

そして、そのレクリエーションの様子をカメラに収めました。

もちろん『写真利用可能』な利用者さんの写真です。

 

こうやって、15分で終わるはずだった『ショート便り』作成に1時間15分もかかってしまいました。

データ収集とデータ管理の重要性

ショートステイの職員である僕たちは以下のことを知っています。

  • 『ショート便り』には一定量の写真が必要であること
  • 『写真掲載OK』な利用者さんと、『写真掲載NG』な利用者さんがいること

この2つのことから、写真撮影の時は

  • いろんな利用者さんを撮っておく
  • いろんなアングルから撮っておく
  • いろんな組み合わせ(利用者さんの)で撮っておく

ことが必要だとわかります。

後で『写真選択』の自由度を圧倒的に上げておくためです。

データの収集は重要です。

 

また、僕たちは過去にも『バラバラに管理されたデータに翻弄された』経験があるので、データを『集約して管理する』ことの重要性は理解しているはずなのです。

けど、それがなかなかできないんです。

 

それは、『写真を撮る』ことも『データを管理する』こともきちんと『仕組み化』されていないからだと思います。

 

『仕組み化』されていないうちは、『撮影』も『データ管理』も『各人の努力』で達成するしかありません。

僕は、他者の『努力』の期待値は低いと思っています。

(もちろん自分の『努力』の期待値も低いのです)

なので、十分に期待する結果が得られません。

 

いい例が今回の『ショート便り』作成です。

『仕組み』がないので、『写真不足』が起こる。

『仕組み』がないので、『データ管理』が甘くなる。

結果、とてつもない時間が無駄にかかる。

 

まだ、この件については考えられていませんが『仕組み』がないと、同じことがまた起きます。

そして、誰かの時間が奪われていきます。

 

『あんた!ちゃんとやりなさいよ!』という『努力』を求めることなしに

『勝手に写真をめっちゃ撮っちゃう仕組み』

『勝手にデータをきちんと管理してしまう仕組み』

 

何かいいアイデアありませんかねー??


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