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こんにちは。介護士のyooshです。

【行動の強化(トイレ棚のキレイが続く)】

【行動の強化】

以前『トイレ棚の整理』という記事を書きました。

トイレ棚を整理してから約1週間が経ちました。

 

結果、トイレ棚はキレイなままです。

整理された状態が続いています。

 

『トイレ棚を整理された状態に保つ』という行動が強化されているんだと思います。

 

『行動の(正の)強化』ていうのは、『望ましい結果を得たらその行動が増えます』的なやつです。

正の強化(Positive reinforcement)は、好ましい事象・刺激が行動の結果として提示され、それによって、その行動が増加する場合に起こる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

例えば、暗い部屋に帰ってきた時に『電気をつける』という行動。

これって多分、毎回やりますよね。

それは『電気がつく』という望ましい結果が毎回得られるからです。

『電気がつく』『明るい』というのはとっても有意義ですからね。

 

じゃあ逆に部屋から出ていく時。『電気消し忘れる』ことありますよね。

これも結構あると思います。

この行動は強化されにくいんです。

 

部屋から出る時、出る目的はその部屋の電気のON/OFFとは関係ないですよね。

その部屋の電気がONだろうがOFFだろうが、達成する結果は変わりません。

『部屋の電気を消してお菓子を取りに行くと、お菓子が5倍出てくる』

なんてことはありません。

 

『部屋の電気を消す』というのは行動心理学的に結構ムズイことなんです。

なので『確実に電気を消す』ためには工夫が必要です。

部屋を出たところ、良く見えるところに『電気消しましたか?』的なメモとつけるとかですかね。

『電気消さないと死ぬ』とかだと100%消すと思います。

 

『トイレ棚の整理』についても、この『電気消す』と同じ感じですね。

『トイレ棚が整理されているって最高!』っていう気持ちよりも、

『目先メンドクせーから適当に入れとこう』が心理的に勝つんだと思います。

 

【行動強化のための工夫】

なので工夫が必要です。

その工夫が、『トイレ棚の整理』の場合は

  • 写真と物品を一致させて、見た瞬間に『どこに何が配置されていて、何が不足しているのか』がわかるようにする
  • 情報の提示を仕方の統一

です。

詳しくは『トイレ棚の整理』を見てください。

 

これらの工夫は『部屋の電気消す』でいうところの『電気消しましたか?』的なメモです。

 

しかも、このトイレ棚の場合は

『この物品は絶対ここに置いて。ここ以外にどこか置き場が考えられますか?』

と脅迫的なまでに置き場を指定したわけです。

 

そしたら、誰も指定箇所以外に、その物品を置けなくなりますよね。

なので、キレイが続いてるんだと思います。

 

けど、面白いことがあって、

1回だけ『清拭タオル』の位置が変わってました。

『あれ??』と思いました。

すると『清拭タオル』の置き場を指定するための写真が取れてました。床に落ちてましたね。

これだけでもう、人間の行動って変わっちゃうんですよね。

 

『トイレ棚の整理』なんて職員の心の中では

『整理されてると便利だけど、まあ整理されてなくても別にそんな支障はないかな』

だと思います。

 

それはそれでいいし、そんなもんだと思います。

僕だって、

『業務改善をブログに書く』

という『仕組み』が無いと多分続きません。

これによって僕の業務改善行動は強化されています。

 

僕には『業務改善を継続的に行うため』に、ブログという『仕組み』が必要です。

他の職員が『トイレの棚が整理されている状態を保つため』にもやっぱり『仕組み』が必要なんですよね。

その『仕組み』が今回の場合、『物品の置き場が、写真で超明確に指定されていること』なんです。

 

【行動する範囲を広げる】

1週間トイレ棚のキレイが保たれました。

これは、良い結果ではないかと思います。

なので、今度は同様の取り組みを他のトイレ棚でも実施していきたいなあと考えています。

 

うまくいくと最終的には、

『施設全体のトイレ棚が常に整理されている』状態になって

トイレ棚に補充の時は

『あれがない!』が一瞬で判別できて

全職員から

『何が無いんだろう。えーと、、、』的な無駄な思考を取り除くことができるかもしれません。

 

『何が無いんだろう。えーと、、、』的な時間は10秒~30秒くらいはあるんじゃないかと思います。

この時間をはぼ0にできれば、結構良さそうです。

 

僕が楽しく『仕組み』を作る。

そしたら知らないうちに職員がちょっとしたストレスから解放されてる。

いいと思います。

鬱陶しがられないようにやろうと思います。


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