こんにちは。介護士のyooshです。
僕が働いている高齢者施設では、毎年夏に『夏祭り』を実施しています。
屋外に『櫓(やぐら)』なんかも組んで、結構大々的に実施します。
で、地域の住民も参加して、みんなでワイワイとやるのです。
しかし、今年はコロナ問題があります。
規模の縮小や、実施方法の大幅な変更なんかも検討されましたが、結局『夏祭り』は中止となりました。
施設全体としての『夏祭り』はなくなりましたが、それではサビシイので、『各部署で何かそれにかわるイベントをやりなさい』ということになりました。
僕は、施設の中でも『ショートステイ』という部署で働いています。
で、うちの部署では『夏祭り』の代わりに『高級牛肉を使ったハンバーグランチ』を提供するというイベントが企画されました。
他の部署もそれぞれで企画を立てています。
なぜ、『ハンバーグランチ』なのか?
それは、僕にはわかりません。(決定の場に居合わせていないので)
とにかくそのように決まりました。
僕は今年度『夏祭り実行委員』でした。
なので、『夏祭り』に関して一定責任を負う立場でした。
けど、コロナの影響で中止になったので『夏祭り関連の業務はなくなったなあ』なんて思ってました。
ところが、突然
『(夏祭り委員なので)飾り付けお願いね』
と依頼されました。
高級ハンバーグランチを提供する時に、『何か飾り付けをしよう』ということになったようで、その仕事を依頼されたのです。
(この決定の場にも僕は居合わせていません)
『ハンバーグ食うだけなのに飾り付けするのか??』
と、一瞬?思いましたが、
『なにかここで、自分なりのアイデアを出して提案・実行してみたらオモシロそーだ』と考え直して
『はいー』
と引き受けました。
『飾り付け』は何のために行うのか?
それをまず考えました。
他の部署では
『切り絵で花火を作る』とか
『提灯を飾る』
なんてことをやったりしてます。
確かに、『夏祭り』ぽいんです。
何となくいつもと違った雰囲気、特別感を感じることができます。
おそらく利用者さんはそういった飾り付けを見て
『いつもとは違う何か特別な感覚』
が湧いてくるのではないかと思います。
僕も子供の頃に『夏祭り』に参加して、『いつもと違う特別な感覚』にワクワク・ドキドキしたことを覚えています。
で、結果僕は飾り付けの目的を
に設定しました。
けど、実際はただ『ハンバーグを食う』というイベントです。
ここに
『花火の切り絵を飾る』とか
『提灯を飾る』とか
何となく違和感があるのです。
(他の部署は、全体的にもっと夏祭りっぽいコンセプトでやってるので、『切り絵』や『提灯』が生きてくるんです)
で、
『いっそコンセプトを完全に変えてしまえ』
と思いました。
今回の目的は『特別感』です。
いつもと違う何かワクワクする感じを提供することが目的です。
『じゃ、夏祭りじゃなくてもよくね?』
と思ったんです。
で、コンセプトを
『ハワイアンテイスト』
にしました。
理由は
です。
なんとも僕の勝手な解釈です。
でも、まあ『ハンバーグ食う』を『ハワイアンテイスト』の『ちょっと特別なイベント』にしてみようと思ったわけです。
僕はできるだけ仕事はさっさと終わらしたい人です。
何かを作って飾るというのは、正直時間がかかります。
(必要性を十分に感じれば、もちろんやりますよ!)
なので、
『僕や職員の時間を無用に奪わず、かつ利用者さんに特別感を感じてもらう方法』
は無いだろうかと考えました。
で、思いついたのが、
『音楽で飾る』
です。
『ハワイアンミュージックをかけて、ハワイの雰囲気を出せばええやん』
と思いました。
ハワイアンミュージックを意識的に聞くことって、利用者さんにとってあまりないことだと思います。
それに、これなら飾り付けの必要がありません。
しかも、音楽配信サービスを使えばスマホひとつで選曲し放題です。
レンタルショップに行く必要も、コストもかかりません。
ただ、それだけでは少しサビシイので
『ランチのメニュー表を作る』
ことも考えました。
ハワイの海のイラストが掲載された、ちょっと洒落たメニュー表。
そこに、
『コロナで夏祭りが中止になってしまい、本当に申し訳ないです』
『けど、少しでも特別感を感じる1日にしてほしいので、こんなランチタイムを用意させてもらいました』
的なメッセージを添えるんです。
メニュー表の目的は、利用者さんに
ことです。
そのメニュー表を利用者さん1人1人に用意します。
とはいえ、メニュー表はほぼパソコン1つで完成できるので、そんなに時間はかかりません。
具体的な提案を上司にしてみました。
です。
僕の上司は楽しい人で、
「ハンバーグでハワイ!? ロコモコ的な!! 安易やなー」と笑って聞いてくれました。
ただ、問題があって、施設内でのスマホ利用は禁止になっています。
なので、(限定的であっても)ルール変更が必要になります。
それに関しても、その上司は
『上に聞いてみるわー』
と言ってくれました。
必要な場面で、スマホという超強力なツールを使えないのは、本当に非効率です。
上司が2つ返事で『上に聞いてみるわ』と言ってくれたのは、本当にありがたいことです。
(実際どうなるかはまだわかりませんが)
今回の提案は、あくまで提案です。
この後、実際にどのような形で『ハンバーグを食べるイベント』が運用されるかわかりません。
もしかしたら、他の職員からもっと別の提案が出てくるかもしれません。
けど、それがいいんですよね。
僕が(あるいは誰かが)何かを提案する。
そしたら、また別の誰かが新たな考えをぶつけてくる。
最初の提案と、新たな提案がぶつかって、更に新しいアイデアが生まれる。
これ、最高です。
自分のアイデアにたいした価値などない可能性が高いです。
でもそれを発信したことで、別のアイデアとポジティブに融合する。
そしてそれが実行される。
最高です。
それが、僕の思う提案の価値ですね。
さて、『ハンバーグ食う』イベントどうなるか楽しみです。
スマホが限定的にでも使えるようになれば、僕たちの職場では『超画期的』なのですが、、、
どうなることか??
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